【2026年版】愛猫・愛犬は太ってる?ご家庭でできるやさしい体型チェックリスト

【2026年版】愛猫・愛犬は太ってる?ご家庭でできるやさしい体型チェックリスト

新年になると、私たちも猫ちゃん・わんちゃんも生活リズムが少し変わります。
💬「最近ちょっと丸くなったかも?」
💬「もしかして太ってる?」
と感じても、いきなり「ダイエット」に進む必要はありません。

まずは「本当に太っているのか」を、やさしく確かめるところから始めましょう。

体重管理の第一歩は、「減らす・増やす」より先に「気づくこと・知ること」です。
そして「少し太っていても、もう遅い」ということはありません。
今日、変化に気づけた飼い主さんは、それだけで大きな一歩を踏み出しています。

この記事では、動物病院でも使われている「BCS(ボディコンディションスコア)」の考え方をベースに、今日からすぐできる「見た目/触った感覚/行動」の3方向からのチェック方法と、年齢による見方の違いを、わかりやすく解説します。


🔖 目次

 1. BCS(ボディコンディションスコア)ってなに?
 2. 3つの確認ポイント
 3. 肥満が愛猫・愛犬に与える影響
 4. うちの子太り気味?と気付いたら
 5. フードメーカーとしての視点:体型管理と食事の関係
 6. よくある質問(Q&A)
 7.  まとめ


1.BCS(ボディコンディションスコア)ってなに?

まず最初に知っておきたいのが、BCS(Body Condition Score)という考え方です。

BCSとは、動物病院などで使われている
「見た目と触った感じで、太り具合を5段階または9段階で評価する指標」のこと。

体重の「数字」だけでは分かりにくい「脂肪のつき方」「骨や筋肉の感じ方」を、共通の物差しで確認するために使われています。

🔶BCSの5段階評価(一般的な基準)

ここで、環境省が示しているBCS(ボディコンディションスコア)を目安に、まずは今の状態を確認してみましょう。
愛犬・愛猫がどの段階に近いか、無理のない範囲で照らし合わせるだけで大丈夫です。

環境省が示すBCS(肥満具合)の目安

理想に近いのは真ん中のBCS 3です。

今回の記事で紹介する「くびれ」「お腹のライン」「肋骨の触れやすさ」は、すべて環境省が示すBCSの項目と同じ考え方なので、「なんとなく見ていただけ」の観察が、プロと同じ軸にかなり近づいていきます。

 

🔶BCSが役立て方

 ・猫ちゃん・わんちゃんの「今の体型」を客観的に把握する
 ・「前回より少し太った・やせた」を記録で追う
 ・食事量や運動量を調整するときの目安にする

気になるときは、かかりつけ医に「うちの子のBCSはどれくらいですか?」と聞いてみると、具体的なアドバイスがもらいやすくなりますよ。


2. 3つの確認ポイント

難しい数値や専門用語を覚える必要はありません。
ご家庭で愛猫・愛犬を撫でながら、いつもの姿や動きを思い返すだけで、我が子の現状をチェックできます。

 

1️⃣ 見た目|くびれとお腹のライン

【上から見たとき】

 ⭐️理想体型(BCS 3):腰あたりが少しくびれている(砂時計型)
 ・やや肥満(BCS 4):胸からお尻までほぼまっすぐ、やや楕円で丸く見える
 ・肥満(BCS 5):くびれがなく、寸胴に見える

【横から見たとき】

 ⭐️理想体型(BCS 3):お腹が引き締まっている(後ろ足にかけて吊り上がっている)
 ・やや肥満〜肥満(BCS 4〜5):お腹がまっすぐ〜外側へ膨らんで見える、垂れ下がる

 

🐱【猫ちゃんの注意点:プライモーディアルポーチ】

猫ちゃんの場合、お腹の下にゆれる「たるんだ皮(プライモーディアルポーチ/ルーズスキン)」は、太っていなくても元々あることが多いです。

これは脂肪ではなく皮膚のたるみで、

 ✔️ 外敵の攻撃から内臓を守るクッション
 ✔️ 瞬発的に体を曲げ伸ばしするときの伸縮性

という役割があります。
ライオンやトラなど、他のネコ科の動物にも見られる特徴です。

猫ちゃんの場合は「たるみ=必ず肥満」ではないこともあるため、難しければかかりつけ医の意見も求めましょう。

 

2️⃣ 触った感覚|肋骨(あばら)の探しやすさ

肋骨は、家庭でできる体型チェックの中で、最も分かりやすい目安になります。

🔍 チェック方法

わんちゃん・猫ちゃんの胸の横に両手を当て、軽くなでるように触ってみましょう。

 ⭐️理想体型(BCS 3):そっと触れて、軽くなでる程度で肋骨が分かる(薄い脂肪の層越し)
 ・やや肥満(BCS 4):触ると指先に少し厚みを感じて、肋骨が探しにくい
 ・肥満(BCS 5):指がふかっと沈み込み、ぐっと探さないと肋骨が分からない

チェックの際は強く押し込む必要はありません。
 両手で体を「そっと包む」ようにして、優しく撫でている程度の感触で判断するのがポイントです。

 

3️⃣ 行動の変化|「最近こうなった」は大事なヒント

体型の変化は、行動にも現れます。

 💔 ソファやベッドなど、以前は軽く上がれていた場所をためらう
 💔 少し動くだけで、すぐ座り込む・息遣いが荒くなる
 💔 前よりも、動く時間より寝ている時間がぐっと増えた

これらは、体重が増えたことや、体力・筋肉が落ちてきたことに気づくヒントになる場合があります。

特にシニアでは、関節・心臓・呼吸器などの病気が隠れていることもあるので、こうした変化が続いたり、急に目立つようになったときは、早めに動物病院で相談してください。


3.年齢によって「正解」は少し変わる

「太っているのか、年齢のせいでそう見えるだけなのか」は、ライフステージによって迷いやすいポイントです。
 ここでは、あくまで「家庭でざっくり見るときの考え方」として整理します。

 

🍼 子猫・子犬期|成長途中で「減らさない」が大原則

子猫・子犬は、骨や筋肉、内臓がぐんぐん成長している途中です。
この時期に自己判断のダイエットで急に食事量を減らすと、十分に成長できないリスクがあります。

 ・少しふっくら見えても、成長期には「正常な丸み」のことも多い
 ・一方で、近年は子猫・子犬の「真の肥満」も問題になってきている

そのため、

 ・体重の伸び方
 ・BCS(太り具合)
 ・体格の変化

を、必ずかかりつけ医と一緒に確認しながら調整していくのが安心です。

 

🐶 成犬・成猫期|変化に気づきにくい時期

成長が落ち着き、体格がほぼ完成している時期です。
代謝が安定しているぶん、「少しのおやつの増加」「散歩や遊び時間のちょっとした減少」が、じわじわと体重増加につながりやすくなります。

知らず知らずのうちに将来の病気リスクを高めるのもこの時期。
お家での確認をしっかり定期的に行いましょう。

🔍 よくある変化

 ・見た目のくびれが少しずつ浅くなってくる
 ・肋骨が以前より探しにくくなる
 ・ほんの数百グラム〜1kg程度の増加を繰り返す

こういった「小さな変化」が積み重なりやすいので、月に1回程度は「体型チェック+体重記録」を一緒に行うのがおすすめです。

 

🍂 シニア期|「体重の数字」だけにとらわれない

シニアになると、筋肉量が落ちやすくなり、若いころと同じ体重でも、体の見え方が変わってきます。 
ときには、筋肉が減って脂肪が残ることで、全体的に丸く見えるのに、体重はそこまで増えていない、ということもあります。

【⚠️シニア期の注意点⚠️】

 ❗️ 体重を減らし過ぎると、筋肉や体力まで落ちてしまう
 ❗️ 腎臓病や心臓病など、持病がある子では、自己判断の「ダイエット」は危険

シニアや持病のある子では、「なんとなく太って見えるから」といって、急にごはんを減らさないことが大切です。

体型や行動の変化が気になったときは、かかりつけ医にBCSや筋肉の状態も含めて相談しながら、食事量や内容を調整していきましょう。


3.肥満が愛猫・愛犬に与える影響

「ちょっと太っているだけ」と思っても、猫ちゃん・わんちゃんにとって肥満は、さまざまな健康リスクにつながります。

肥満が引き起こす主な病気

【🦴 関節への負担】

 ・変形性関節症
 ・椎間板ヘルニア
 ・靭帯損傷

【🩸 代謝系の病気】

 ・糖尿病
 ・脂肪肝(特に猫ちゃん)
 ・膵炎

【💔 心臓・呼吸器への負担】

 ・心臓病の悪化
 ・呼吸困難
 ・気管虚脱(特にわんちゃん)

【🧬 その他のリスク】

 ・麻酔のリスク増加
 ・手術時の合併症
 ・皮膚トラブル
 ・寿命の短縮

肥満は「見た目の問題」ではなく、「健康寿命に直結する問題」なんです。


4.うちの子太り気味?と気付いたら

この記事のチェックで「太り気味かも?」と感じたら、いきなり大きくごはんを減らすのではなく、まずは次のような「やさしい一歩」から始めてみてください。

【STEP 1】体重をメモする

できれば同じ時間帯・同じ条件で測定を。
人間用の体重計に抱っこして乗り、飼い主さんの体重を引き算する方法でもOKです。

【STEP 2】定期的に同じチェックを繰り返す

月1回〜2週間に1回など、定期的にBCSチェックを行いましょう。
写真を撮っておくと、変化が分かりやすくなります。

【STEP 3】おやつや間食の量を「まずは見える化」

 ・1日にどのくらいあげているか把握する
 ・おやつの量を1日に必要なカロリーの10%以内に抑える
 ・急に変えるのではなく、理想量に少しずつ減らしていく

⚠️シニア・持病がある子は、必ずかかりつけ医に相談してから調整しましょう
持病のある子は、自己判断での食事制限は大変危険です。
かかりつけ医と相談しながら、安全に体重管理を進めましょう。


5.フードメーカーとしての視点:体型管理と食事の関係

体重管理において、「何を食べるか」と同じくらい「どのくらい食べるか」も大切です。

 

⭕️ フードの適正量を知る

パッケージに書かれている給与量は「スタートライン」だと思ってください。
実際に合う量は、その子の体型や活動量、体質によって少しずつ変わります。

まずは記載量を基準にしながら、体型の変化や食べ方の様子を見て微調整していきましょう。

 ✔️ 体重や見た目が減っていくなら、少しだけ増やす
 ✔️ ふっくらしてきたら、まずはほんの少し減らして様子を見る

記載量から「増やす・減らす」を体型に合わせて行うことで、その子にぴったりの適正量が見えてきます。

 

⭕️ おやつの与え方にも工夫を

「おやつ」と一言でいっても、与え方や選び方にはいろいろな形があります。

 🍪 トレーニング用なら、1粒を小さく割って回数を増やす
 🍪 野菜や果物を少量だけ添える(※NG食材に注意)
 🍪 気になっている総合栄養食をおやつとして与える

「良いフードだけど、毎日の主食にするには少しハードルが高い…」
そう思うフードをおやつとして取り入れるのも一つの方法です。

体に良いと言われる、無添加系フードは香りがまろやかなことも多く、最初は喜び方が弱く感じることもありますが、おやつから少しずつ慣らしていくことで、好きな味の選択肢を増やしてあげられる可能性があります。

その子に合う方法や内容を、ゆっくり探してみてくださいね。


6.よくある質問(Q&A)

Q1. 体重は何キロから肥満ですか?
A. 品種や骨格によって適正体重が異なるため、「何キロから肥満」とは一概に言えません。BCSで判断するのが確実です。

Q2. 猫ちゃんのお腹のたるみは肥満ですか?
A. お腹の下のたるみ(プライモーディアルポーチ)は、脂肪ではなく皮膚のたるみの可能性があります。見極めが難しい場合はかかりつけ医に相談しましょう。

Q3. BCSはどのくらいの頻度でチェックすればいいですか?
A. 月に1回程度が目安です。体重と一緒に記録しておくと変化が分かりやすくなります。

Q4. 猫ちゃん・わんちゃんのダイエットはどのくらいのペースで進めるべきですか?
A. 急激な減量や絶食は危険です。1週間に体重の1〜2%程度を目安に、ゆっくり進めましょう。必ずかかりつけ医と相談しながら行ってください。
※猫ちゃんの絶食は病気を引き起こす原因になりますので、絶対に避けましょう。


7.まとめ:「知る・記録する・観察する」で未来の健康を守る

BCS(ボディコンディションスコア)は、環境省も示している客観的な指標です。
ご家庭での確認ポイントは、体の見え方・触れたときの感触・日々のふるまいの3つ。
まずはBCSを使って現在の位置づけを知り、理想像との差を把握するところから始めましょう。

現状を理解したうえで、少しずつ調整していくこと。
そして、状態が良い時ほど、体重や見た目を定期的に記録しておくこと。

「今の現在地」「理想に近かった時の基準」が両方そろうことで、将来の小さな変化にも気づきやすくなり、健康管理の精度が上がります。

シニア期や持病がある場合は、自己判断で進めず、かかりつけ医に相談を。
その子に合わせたペースで進める方が、負担も少なく安全です。

そして最後に。
「知る」「記録する」「続けて観察する」——この3つを重ねるだけでも、愛する我が子の健康寿命はきっと変わります。

今日気づけたことは、もう一歩前に進んだサイン。

不安や後悔より、「少し良い今日」を積み重ねる方向に舵を切ってみてください。

愛猫・愛犬が健康で、心地よい毎日が1日でも長く続きますように。

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