猫の好き嫌いを減らす方法|食べられるものを少しずつ増やした実例とコツ
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「この子、本当に食べられるものが少ないな…」
そんなふうに感じたことがある飼い主さんは、少なくないかもしれません。
ねこちゃんの好き嫌いは、単なる好みで終わることもありますが、年齢を重ねたり体調を崩したりしたときに、食べられる選択肢の少なさが困りごとにつながることもあります。
とくに、匂いで強く拒否するタイプの子は、食欲が落ちたときの「逃げ道」が少なくなりやすい印象があります。
今回は、匂いで完全拒否するタイプだったねこちゃんが、少しずつ食べられる幅を広げていった実例をもとに、好き嫌いを減らすときの考え方をまとめました。
劇的な方法ではありませんが、だからこそ真似しやすい内容になっています。
ぜひお役に立てていただければ幸いです。
目次
- 食べられる幅の少なさ
- やったことはひとつ
- 続けやすかった4つのポイント
- 最初の反応
- 小さな違和感
- 変化までの時間
- ヤギミルクを舐めた日
- 今の変化
- たぶん起きていたこと
- 食いつきが落ちたときの保険
- 無理をしない判断
- まとめ
食べられる幅の少なさ

うちの次男くんは、かなりわかりやすい匂いで拒否するタイプでした。
乳製品はもちろん、オイル感の強いフード、ジビエ系。
少しでも「いつもと違う」と感じると、口をつけないことがよくありました。
食べないというより、最初から「自分が口にする食べ物」というカテゴリーに入っていないような反応も。。
でも、ずっと気になっていたことがあります。
食べられるものが少ないまま歳を重ねるのは、やはり心配が残るということです。
体調を崩したとき、食べられるものの幅が狭いと、それだけ選択肢も少なくなります。
食欲が落ちた時期に体重、特に筋肉が減ってしまうと、その後の回復にも影響しやすいとされています。
だからこそ、元気なうちに少しずつでも慣れていけたら、という気持ちがありました。
やったことはひとつ
やったこと自体は、とてもシンプルです。
うちでは毎朝、ご褒美(?)として猫たちにウェットフードを約30gほど出しています。
もともと他の2匹が乳製品系を好むこともあって、ローテーションの中にチーズ入りのウェットフードが普通に入っていました。
その流れで、好き嫌いの強い次男くんにも、同じものをそのまま出していただけです。
特別なトレーニングをしたというより、感覚としては「ついでに出していた」が近いと思います。
頻度も高くなく、10日に1回くらい。
忘れた頃にまた出てくるくらいのペースでした。
続けやすかった4つのポイント
今振り返ると、続けやすかった理由はこのあたりにあった気がしています。
- ベースはもともと好きなごはん
- 苦手なものは少し混ざっているだけ
- 頻度は低めで、やりすぎない
- 他の子と同じ流れで出して、特別扱いしすぎない
この形だと、飼い主さん側も無理がありません。
ねこちゃん側にも、「苦手なものを克服させられている」という空気が出にくかったように思います。

最初の反応
最初は、見事なくらいチーズだけ残していました。
他は完食。
でも、チーズだけ避ける。
かなり器用に、きれいに残していました。
正直、「やっぱりダメか」という感じでした。
ただ、チーズ以外は普通に食べていたのも大事なポイントでした。
つまり、ごはん全体が嫌になっているわけではなさそうでしたし、強いストレスがかかっているとも言い切れませんでした。
それなら無理に方針を変えず、そのまま続けてみてもよさそうだと感じました。
小さな違和感
ある日ふと、「あれ、チーズが少し潰れている?」と気づきました。
ウェットフードをほぐす過程で、チーズが少し崩れていたのです。
そのときに浮かんだのが、「もしかして、気づかないうちに少し食べているのかも」という感覚でした。
そこからは、チーズを目立たせすぎないよう、あえて少し崩すようにしてみました。
完全に混ぜ込むのではなく、存在感を少しだけぼかす程度です。
この「少しだけわかりにくくする」やり方は、匂いや見た目に敏感なねこちゃんには合うことがあるのかもしれません。
変化までの時間

ここはかなり大事なところです。
変化は遅いです。かなり遅いです。
ざっくりいうと、
- 最初の1年 → チーズだけきれいに残す
- 2年目くらい → 少し口をつけることが出てくる
- その後 → 残る量が少しずつ減る
という流れでした。
劇的な変化はありませんでした。
「突然好きになった」というより、拒否の強さが少しずつほどけていくような変化だったと思います。
最初に「おや?」と思ったのは、お皿に残るチーズの量が減っていたときでした。
好き嫌いの変化は、このくらい小さなサインから始まることもあるのだと思います。
ヤギミルクを舐めた日
いちばん印象に残っているのは、「ヤギミルク事件(?)」です。
他の猫たちにヤギミルクを用意していたとき、普段は完全にスルーの次男くんが、なぜかキッチンに来て匂いを嗅ぎ始めました。
試しに少し出してみたら、
……舐めました。
1〜2回だけです。
でも、この子にとってはかなり大きな出来事でした。
それまでの反応からすると、「ミルクは口にするものではない」くらいの距離感だったからです。
この「自分から近づいた」という変化は、好き嫌いの強い子ではとても大きいと感じました。
今の変化

今は、
- チーズ → 普通に好き
- ヤギミルク → 週1回くらいで50mlほど飲むこともある
という感じです。
もちろん、他の子に比べればまだ少ないですし、何でも食べるタイプになったわけではありません。
でも、以前の「完全拒否」から考えると、自分から欲しがるところまで来たのは、かなり大きな変化です。
たぶん起きていたこと
これはあくまで実感ベースですが、いちばんしっくりくるのは、
好きなごはんに少し混ざることで、気づかないうちに慣れていった
ということです。
もし最初から、チーズやミルクを単体で「はい、どうぞ」と出していたら、たぶん今でも口をつけなかったと思います。
ねこちゃんの好き嫌いを減らすときは、「苦手なものを正面から克服させる」というより、慣れるきっかけを本人(ニャン)にバレないように作るくらいのほうが、合う子もいるのかもしれません。
ただし、好きではないものを混ぜたことで、好きなものまで嫌いになってしまうリスクもあるため、混ぜる量には注意が必要です。
食いつきが落ちたときの保険
この流れを崩したくなかったので、食いつきが落ちたときは、保険としてこんなものも「ふりかけ」として使っていました。
- 猫用かつおぶし
- フリーズドライ等
目的は、栄養を足すことというより、「美味しいイメージを植え付けること」です。
好き嫌いが強い子は、一度嫌な印象がつくと、そのイメージを払拭するためにかなりの時間を要することもあります。
だからこそ、その子にとって「美味しい」と思わせる工夫は大切だと感じています。
無理をしない判断
この方法は、あくまで元気があって、ベースのごはんは食べられている子に向いているやり方だと思っています。
もし、
- 急に何も食べなくなった
- 体重が減っている
- 嘔吐や下痢が続いている
- ぐったりしている
- いつもの好きなものまで食べない
といった様子がある場合は、単なる好き嫌いではないこともあります。
その場合は、様子見を続けるより、早めに獣医師さんへ相談することが推奨されます。
特にシニアのねこちゃんや、もともと持病のある子では、食欲低下の背景に体調の変化が隠れていることもあるとされています。
まとめ
正直、この方法がすべてのねこちゃんに合うとは思っていません。
でも少なくとも、「匂いで完全拒否するタイプ」でも、時間をかければ少しずつ変わる可能性はあると感じています。
やることはとてもシンプルです。
- 好きなごはんをベースにする
- 苦手なものはごく少量だけ混ぜる
- 毎日ではなく、忘れた頃にまた出す
- 特別なイベントにしすぎない
これを、無理せず続けるだけです。
頑張りすぎなくて大丈夫です。
むしろ、頑張りすぎないほうがうまくいくこともあります。
「気づいたら食べていた」
そのくらいの変化が、ちょうどいいのかもしれません。
好き嫌いに困っている方の参考になれば嬉しいです。
※気になる体調変化がある場合や、「好き嫌い」では説明しにくい食欲低下がある場合は、自己判断を続けず、早めに獣医師さんへ相談してみてください。

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